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新スタジオができるまで「第四話 やはり持つべきものは友」

 URが管理する物件を内見したところ、天井高、広さは申し分なしでした。しかも賃料も抑えられるし、何より商店街が楽しそう。仕事おわりに一杯やるのに最適な環境です。

URテナントは基本的にスケルトン貸し(室内に何もない状態)なので、広さなどは十分なのですが、どこをどうしていいやら内装にどのくらいお金がかかるか分かりませんでした。

私一人ではどうにも判断がつかないのでリフォーム屋の友人に電話した所、

「ちょっと待てるならこれから行くよ」

と、快く引き受けてくれました。やはり持つべきものは友です。

友人は到着するやいなや、大工さん、電気屋さん、設備屋さんに連絡をしてくれて、工事にかかりそうな大体の概算を出してくれました。さすが仕事が早いです。工事費用を抑えるやり方などもアドバイスしてくれました。

団地の1階にある定食屋で友人に昼ごはんをご馳走し内見からの帰路、工事費用はそれなりにかかりそうだけど賃料が抑えられているし、ここで進めていくのはありかもと心に決めたのでありました。