庭師からの着信に飲みに行く誘いかなと電話に出ました。
「お疲れ。ところでMのとこのビルわかる?」
Mというのは、庭師と共に中学からの付き合いで、今もなお付き合いのある親友の一人。そのビルはわかるも何も、数年前に新しいテナントが入るためにタイルカーペット剥がしを手伝いに行ったことのあるビルで、Mの母親が所有するビル。
「わかるよ。あの1階のとこだろ?カーペット剥がした。」
と答えると、
「いや、確か2階だろ。」
と言われ、
「いや、1階だって。いやでも2階だったような気もするな・・・。」
と答えると、
「まあ、どっちでもいいや。そこのビルがさ、半年くらい空いている状態で、Mの母ちゃんに誰か借り手がいないかと聞かれたんだよね。」
聞けば、ビルの裏にある桐の剪定に行った時に、シャッターが閉まっているのを見て、
「あのビル今どうなっているの?」
と尋ねたところ、そのような返事が返ってきたようです。
確か以前に賃料を聞いたところ結構したはずでしたが、一応話を聞いてみようと思い、
「ありがとう。直接Mの母ちゃんに連絡したほうがいいの?」
と聞くと、
「〇〇不動産が管理しているみたいだから、そこに連絡すればいいみたい」
と言われたので、まず先にMの母ちゃんに連絡を入れてから、〇〇不動産を訪ねました。
・・・「ごめんください」